俺は朝のモーニング割引で一発抜いて営業に行こうと考え、会社から飛び出して
ヘルス街にやってきた。
呼び込みの声を聞き流しながら今日の店を選んで歩いているとまだ午前中とはいっても俺と同じような連中が何人か店を選んでいる。
そこで、顔見知りの女に出会ったのだ。
3年前結婚で会社を寿退社した、営業2課のT子だ。
他人の目を避けるようにうつむき加減に急ぎ足で左から横切るように右の路地に入った。
この清楚な雰囲気が出ている女には不釣り合いな裏路地を歩いて、数メートル先の高級
ヘルスにボーイに頭を下げながら店の中に消えていった。